医道喜生クリニック
検査予約へ

休診日カレンダー

常在菌チェック

健康の要である常在菌のバランスをみる

2a66bca9e43085131b3dae7e3d34fbfc_s

1》常在菌とは
あなたは、「菌」というとどんなイメージを持ってますか?
おそらく、良いイメージを持つ方は少ないと思います。
ですが、健康な人の体には常に菌が存在し、いろいろな作用をもたらしています。
このような菌を総称して常在菌といいます。
人間の体には、この常在菌は腸内に最も多く存在しており、乳酸菌やビフィズス菌、大腸菌などがそれに当たります。
他には口腔内、皮膚などにも多く存在しています。
もちろん、悪い菌ばかりではなく、私たちが健康的に生活するうえでなくてはならない菌も多くあります。
これらの膨大な数の常在菌は、大きく分けて善玉菌と悪玉菌に分類され、善玉菌は人間の身体の健康のために役立ち、悪玉菌は健康に害を及ぼすとされています。
ですが、大事なのはここからで、たとえ善玉菌と言っても存在する場所によって人間の体に悪い影響を与える病原菌となる場合があるので、それぞれの菌が存在するべき場所にバランスを保って存在しているかどうかが重要なのです。
例えば、抗生物質などの薬を長期間飲んだり、生活習慣が乱れると、その影響で耐性のない菌は死んでしまい、耐性のある菌のみが生き残って体内の常在菌のバランスが崩れて体調を崩したり重篤な病状が現れることがあります。
このように、体内で善玉菌と悪玉菌のバランスをうまく取りながら生活することが大切なのです。
2》常在菌の種類
このように、人の体内に多く棲む常在菌ですが、一体どんな種類のものがあるのでしょうか。
例えば、皮膚にも多くの常在菌があるというと顔をしかめる方もおられるかもしれませんが、やはりこれらの菌も善玉菌は大変重要な役割を持っているのです。
表皮ブドウ球菌・・・皮膚を弱酸性に保ち、アルカリ性が好む病原菌の増加を防ぎます。
アクネ菌・・・にきび菌としてあまり良いイメージがないかもしれませんが、実際は皮膚を守ってくれる大切な菌です。ですが、思春期になったり、食事の内容が脂っこいものが増えると皮脂が過剰に分泌され、毛穴に棲んでいるアクネ菌が異常に増殖し、炎症を起しにきびとなるのです。
黄色ブドウ球菌・・・通常は特に何も起こらない菌ですが皮膚がアルカリ性に傾くと症状が出始めます。消毒のし過ぎで傷の治りが遅くなったり、洗いすぎて肌がアルカリ性になるとかゆみが出てきたりします。
マラセチア真菌・・・こちらも通常は特に何も起こりませんが、やはり菌のバランスが崩れると頭皮のフケの原因になったり、アトピー性皮膚炎の元となっていると言われています。
3》常在菌の歯科検診
自分にも菌がある、と思うと抵抗感を感じられるでしょうか?
ですが、生きている限り、無菌状態で生活することは不可能ですし、またそれでは生きてはいけません。
このように、人間は菌とともに生活をしています。
口の中も同じです。菌があるなら除去しよう、という考えではなく、口の中にはどんな細菌があり、どのような働きをしているのかを知ったうえで予防やケアを行うようにしましょう。
例えば、歯垢についてですが、これはついていても、目に見えていなければあまり気にしていない方も多いと思いますがこの歯垢こそが要注意です。
歯垢にはたくさんの菌が棲んでおり、これらを歯周菌といいますが、通常はそこにあるだけで何も動きはありません。
ですが、これを放置してしまうと、その時の体調の変化により細菌活動が活発になり、歯や歯茎に炎症を起こしたり、更には歯が抜けるなどの症状が出てきます。
それだけではなく、歯周病菌があることで糖尿病の方には大事なインスリンの働きを妨げるなど糖尿病の悪化も懸念されています。
また、歯周病が進めばその菌が血液中に流れ込み、その結果血管を狭める作用が起こって様々な病気を引き起こしてしまうのです。
このように、口の中の健康を保つことは全身の健康維持に繋がるのです。
そのためにも、虫歯になったから歯医者に行くのではなく、日ごろからの歯科検診を定期的に受けるようにするとよいでしょう。
4》上部消化管内視鏡で常在菌を知ろう
次に、体内の常在菌を見ていきましょう。
上部消化管とは食道・胃・十二指腸を指します。
これらを内視鏡によって観察することを上部消化管内視鏡といいます。
一般的には「胃カメラ」と呼ばれるものです。
この検査は、一般検査(口、鼻から入れる内視鏡)と特殊検査(内視鏡的切除術、超音波内視鏡)に分かれ、レントゲンなどでポリープなど異常が見つかった時に行う検査です。
そして、この胃カメラでの検査の際、組織を採って常在菌の状態を確認することがあります。
常在菌の状態を把握することで、胃カメラや内視鏡だけでは判断できない状態をより詳しく見ることができるのです。
それでは、上部消化管にはどのような常在菌が存在しているのでしょうか。
胃においては酸のためほとんどの菌は生存できないと言われています。
しかし、胃・十二指腸潰瘍の原因菌となるピロリ菌や通常は皮膚にいるはずのガンジダ菌が発見され、それが炎症や病気を起こしていることもあります。
これらは通常は悪さをせずじっとしているのでその存在に気づくことはありません。
また、持っていても気づかないで放置してしまうこともあります。そこで、こういった検査で自分の現在の常在菌の状態を知ることはとても大切なのです。
5》下部消化管内視鏡でも常在菌をチェック
下部消化管とは、小腸、大腸、肛門部を指します。
その下部消化管内視鏡検査ですが、肛門より内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を観察する検査で、同時に組織を採取したり、ポリープを切除したりすることもあります。
最近では、内視鏡を使用せずCTで撮影し、画像を3D化するという検査もあるようです。
この大腸内視鏡検査で何がわかるのかと言いますと、この検査で調べられるのは、直腸から盲腸までの大腸全体で、その中で起こっている炎症や潰瘍、ポリープやがんの状態、有無などがわかります。
通常の検査よりも病変部分の大きさ、出血なども詳しく確認できます。
この検査での最大のメリットは、もし病変があれば、検査のために組織を採取し、ポリープの場合その場で切除できるので、体への負担が少ないと言えます。
では、下部消化管にはどのような常在菌があるのでしょうか。
代表的なものに乳酸菌やビフィズス菌があります。乳酸菌は腸の働きを助けるだけでなく病原菌を退治し、コレステロールの上昇を抑えるなどの役目があります。
また、ビフィズス菌は免疫力を高め、発ガン抑制、アレルギー症状の改善など様々な効果があります。
このように、常在菌はバランスよく存在してくれれば体の働きを助けてくれるのですが、現代日本人の生活はこれらの菌の存在を脅かすようなもので溢れています。そういったことから、検査によって常在菌を知っておくことが大事なのです。
6》胃部レントゲンと常在菌
胃の中にいる常在菌として、よく知られているのがピロリ菌です。
このピロリ菌ですが、胃がんなどの原因になると言われており、現在、日本人の半数程度がピロリ菌を持っているとの統計もあります。
ですが、ピロリ菌に感染しても全員が潰瘍やがんになるわけではありません。
ピロリ菌と言っても色々な種類があり、またそれぞれの体質によっても違いますので、闇雲に怖がる必要はないと言えます。
ですが、通常、胃の中は酸が強いため菌は生きていけない状態なのです。
それなのに、なぜピロリ菌が存在しているのでしょうか。
ピロリ菌はピロリ菌自身から、胃の中の尿素を分解してバリアを作り、胃酸から身を守っているのです。
このピロリ菌を除去さえすれば胃がんにはならないのかというとそういうわけではなく、胃がんになるにはその他の外部要因、内部要因があると言えます。
そこで、定期的な胃の検査が必要となってくるのですが、胃を外側から見るレントゲン検査では、胃の形などから胃がんや胃潰瘍を発見することができても、前述のピロリ菌の存在までは残念ながらわかりません。
もし、レントゲン検査で胃がんや胃潰瘍が疑われた場合、そこでその原因とされるピロリ菌の存在も疑われますが、その場合は内視鏡検査が必要ということも知っておきましょう。
7》口腔内菌叢バランスチェックとは?
口腔内には、500~700種類の様々な常在菌がいます。
ですが、だからと言って全ての菌が悪さをするわけではないことは前述してきたとおりです。
常在菌の役割は、健康状態なら口の中の菌のバランスを取り、口腔内の健康を保っています。
ところが、ストレスや体調の変化など何らかの原因によってそのバランスが崩れ、口腔内の一部だけが偏って繁殖することで虫歯や歯周病、または誤嚥性肺炎など様々な疾患の原因になるのです。
そうならないためにも、定期的に口腔内をチェックして菌のバランス状態を把握しておくことは大事です。
口腔内の菌のバランスをチェックする方法はいろいろありますが、どんな菌があるのか、それによって除菌方法も変わってきますので、それぞれの方々にあった除菌方法で治療を行います。
歯周病やそのほかの疾病の原因となる菌は常在菌で、この菌は常に存在している細菌なので、例え歯周病の治療を行ったとしても、歯周病の原因となっている菌全てをなくすことはできませんが、増えた菌の数を減らしたり、活発になっている活動を抑えることでこれ以上の悪化や再発を少なくすることができるのです。
どうぞ、定期的な口腔内チェックで口の中の健康バランスを保ちましょう。
8》腸内常在菌 バランスチェックとは?
これまで、人の体には様々な菌があり、人の消化管、特に下部消化管においては数百種類ともいわれる膨大な数の菌が住んでいることはお話をしました。
実は、私たちのお腹は、腸内細菌の栄養源となる豊富な栄養分と、分泌成分、適度な温度により菌にとっては大変住みやすい環境となっています。
ですが、だからと言って悪いことばかり起こるわけではないことは既にお話をしましたが、腸内細菌が住んでいることで人の分泌する消化液などでは消化できない栄養分を分解したり、体内では作れないビタミンを合成してくれており、いわば共存の形ができているのです。
そのほか、菌が存在することで外部から侵入した病原菌が腸内で増殖するのを防止するといった感染防御の役割を果たすなどなくてはならない存在なのです。
ですが、これらの腸内細菌は老化、食生活、ストレスなどによって腸内常在菌のバランスは変化し、体調にも変化をもたらすのです。そういったことから、私たちは一生の間、これらの腸内常在菌と上手に暮らしていかなければなりません。
体調を常に良好に保とうと思ったら、やはり定期的な腸内常在菌のバランスをチェックし、それによって起こる体調不良の変化をできるだけ把握し、また改善する必要があるのです。
9》ストレスと常在菌の関係とは
常在菌は、その時のストレスにより環境が大きく変わります。
それでは、ストレスを受けることでどのような変化をもたらすのでしょうか。
過度のストレスがかかると、脳内から体内にそのストレスが伝わり、それがバランスを崩すと血圧、心拍数上昇、血糖の上昇が起こります。
その結果、皮膚のホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの増加により、皮脂量が増えて毛穴が詰まり、普段は皮膚を守ってくれているはずのアクネ菌が炎症を起こし、ニキビや吹き出物の原因となります。
場合によっては腸の活動に異常が起き、便秘や下痢、そして胃の胃酸過多、胃液の分泌も減ります。
こうなると通常なら強い酸により胃液で消滅するはずの病原菌が腸にまで侵入することになります。
このように、ストレスが起こると、常在菌にも多くの影響を与え、いろいろな身体的変化が起こるのです。
ですが、生きていくうえである程度のストレスは避けては通れません。
それでは、どうすればストレスにも強い身体になるのでしょうか。
それは、常在菌の中でも特に有益菌と言われる菌を体内で増やせばよいのです。
例えば、肌にも多くの常在菌がありますが、健康な肌には皮膚ブドウ球菌があり、例え害をもたらす菌があっても肌トラブルは起きません。
ですが、寝不足や食べ過ぎ、洗いすぎや必要以上に清潔さを保とうとすると、表皮ブドウ球菌が減り、急激に雑菌が増え、かゆみや炎症が起こるなど肌トラブルが起きます。
このように、足らないものを補うというよりは日ごろの生活習慣により普段から腸内、皮膚の常在菌のバランスを整えておくことでストレスに強い身体になるのです。
10》常在菌と上手に付き合って健康な生活を
ここまで読んでくださったあなたなら、世に流れている品物で『抗菌』と謳っているものがいかに多く、そしてまた違和感を感じた方もいるのではないでしょうか。
その通り、菌=汚い、不潔と思い、すぐに抗菌グッズを使用する・・・というのではよい菌も悪い菌もなくしてしまいます。
そうではなく、自分の体内に住んでいる菌の種類や働きについて知り、またそのバランスを崩さないように日々生活をすることがイコール健康的な生活へと繋がるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
そのためには、規則正しい生活もさることながら、歯磨き、洗顔などきちんと行っているか、またはやりすぎていないか?といった基本的な生活習慣にもかかってきます。
昔から言われている生活習慣がなぜ現在も長く受け継がれているのか、そういったシンプルなことに気づけるのではないかと思います。
その上で、口の中の健康を保つことがいかに大事なのか、虫歯がなくても定期的に歯医者に通って口の中を見てもらうことなど、ちょっとした検査をプラスするだけで驚くほど安心感を得られるのではないでしょうか。
ぜひこの機会に、今までの暮らしの中でこれまでやっていなかった検診や検査などを気軽に取り入れ、より健康な体を手に入れていこうではありませんか。

ドクター自らが無料相談にメールで応じております。

当院の治療方針は、ご自宅に帰られた患者様を引き続きしっかりとサポートしていくことです。
ドクター自らがメールによる無料相談に応じておりますので、
ご不安やご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

無料メール相談へ
検査予約へ